杞憂か 2021 7 3

 新型コロナウイルスについては、
海外のニュースを見ると、ワクチン接種が進んでいても、
マスクなしで大勢の人が集まって大騒ぎをすると、
感染拡大すると思える画像がありました。
結局、ワクチン接種が完了しても、マスクは必要か。
 マスク着用についても、不織布マスクはともかく、
ウレタンマスクでは、大声を出すと問題があるかもしれません。
密な場所では、不織布マスクを推奨すべきでしょう。
 変異株の感染力を考えれば、不織布マスクでしょう。
最近、新規感染者は、若者が多いとされるのは、
若者はウレタンマスクが多く、
中高年は不織布マスクが多いからでしょうか。
 もちろん、換気の良い場所ではウレタンマスクでも問題ありませんが、
密な場所では不織布マスクです。
 さて、杞憂だと思いますが、
ワクチン接種が完了しても、
新型コロナウイルスが再び流行するという事態です。
これは、変異株や派生型の出現が考えられます。
 もうひとつ考えておくのは、「ADE」です。
今のところ、ワクチン接種は、欧米が先行していますが、
全世界でワクチン接種が完了した時に、どうなるか。
何事もないと思いますが、あらゆる事態を想定しておくべきでしょう。

ADE 抗体依存症の増強 2020 7 19

書名 新型コロナウイルス 脅威を制する正しい知識
著者 水谷 哲也  東京化学同人

 コロナウイルスというものは、動物の世界では、普通にあります。
それが、なぜ人間の世界に進出したのか。
私は、そういう思いが強いです。
 いずれにせよ、新型コロナウイルスと戦うには、
獣医の知見が必要であると確信しました。
 さて、この本で、動物の世界のウイルスを見てみましょう。
「ネコ伝染性腹膜炎ウイルス」
 このウイルスは、ネコ腸内コロナウイルスが変異して、
強毒になったウイルスです。
 ネコ腸内コロナウイルスは、軽い腸炎を起こす程度の弱毒ウイルスですが、
ネコの腸内で変異して、マクロファージに感染できるようになると、
ネコ伝染性腹膜炎ウイルスという強毒ウイルスに変身して、
文字どおり腹膜炎を起こします。
 ネコ伝染性腹膜炎ウイルスには、もう一つの特徴があります。
多くのウイルスは、抗体が結合すると、細胞に感染できなくなるのに対して、
ネコ伝染性腹膜炎ウイルスは、抗体が結合すると、
逆に感染力が増してしまいます。
ウイルス学では、ADE(抗体依存症の増強)といいます。
 ワクチンは、体内で抗体を作らせることが目的なので、
ネコ伝染性腹膜炎ウイルスにワクチンを接種すると、
抗体が病状を悪化させてしまう可能性があります。
(引用、以上)
 著者は、こう言います。
新型コロナウイルスのワクチンを開発する際にも、
ADEを起こすか否かを見極めることは、
非常に重要なポイントです。
(注)
 ネコ伝染性腹膜炎ウイルスが人間に感染することはありませんので、
愛猫家は、人間に対する感染を心配する必要はありません。


































































スマートフォンのトップページへ